リーンキャンバスで学ぶ新規事業開発研修|リーンキャンバスを使って新規事業開発プロセスを理解する

更新日:2024年5月24日

新規事業開発には様々な進め方がありますが、一つのオーソドックスなアプローチが「リーンスタートアップ」です。

リーンスタートアップは、MVP(Minimum Viable Products:最低限の検証可能な商材)を早期に組み立て、それを使って仮説検証を繰り返して素早く顧客に喜ばれる事業を作り出す手法です。

ここで使われるフレームワークが「リーンキャンバス」(Lean Canvas)です。リーンキャンバスとは、スタートアップがビジネスモデルを可視化するために作られたツールであり、その作成手順が新規事業開発のプロセスに準じており、リーンキャンバスを通じて新規事業開発プロセスを学ぶことができます。

リーンキャンバスで学ぶ新規事業開発研修の概要

リーンキャンバスで学ぶ新規事業開発研修で学べること

リーンキャンバスで学ぶ新規事業開発研修ではリーンキャンバスを実際に記載しながら、新規事業開発の流れを学びます。

  1. 新規事業開発プロセスとMVP
  2. リーンキャンバスの書き方
  3. リーンキャンバスを使ってピボットする

リーンキャンバスで学ぶ新規事業開発研修のゴール

リーンキャンバスを実際に手を動かして書くことによって、新規事業開発プロセス理解とピボットの考え方、やり方を理解します。

リーンキャンバスで学ぶ新規事業開発研修の受講対象

  • ・新規事業開発担当者
  • ・中堅社員、管理職(ビジネスの基本を理解していることが望ましい)

リーンキャンバスで学ぶ新規事業開発研修のプログラム

リーンキャンバスで学ぶ新規事業開発研修のコンセプト

新規事業開発の進め方が分かる

リーンスタートアップによる新規事業開発は、次の3つのFitをマイルストーンとして進めます(Solution Product Fitを含めることもあります)。

  • Customer Problem Fit
  • Problem Solution Fit
  • Product Market Fit

まず、お客様の課題(≒ニーズ)を見つけ、次に、ニーズに合ったソリューションを見出し、ソリューションプロダクトを市場に合わせてビジネスを展開していく、というのが基本的な流れになります。この順番を間違えると、「お客様が求めていない製品を作ってしまう」、「ビジネスモデルを考えることに夢中になり何が求められているかがわからない」というような失敗に陥ります。

リーンキャンバスはこれらの流れを意識しながら順に埋めていく構造になっており、リーンキャンバスを通じた新規事業開発の進め方を理解することができます。

リーンキャンバスの書き方が分かる

リーンキャンバスの9つの要素-(①課題、②顧客セグメント、③独自の提供価値、④ソリューション、⑤チャネル、⑥収益の流れ、⑦コスト構造、⑧主要指標、⑨圧倒的な優位性)のそれぞれの考え方、書き方を学びます。


リーンキャンバスの9つの要素を組み立てるには、背景にあるビジネスの考え方や様々なフレームワークが必要になります。要素をただ埋めるだけでなく、それぞれの要素で考えるべきポイントを理解します。

ピボットの考え方が分かる

新規事業開発には失敗がつきものです。しかし、その失敗を糧に新たなビジネスを組み立てることが新規事業の成功の元でもあります。失敗、例えば、顧客が思ったより少なかった、顧客が期待するソリューションが想像と異なった、お客様がお金を支払うポイントが間違っていた、等の事象に対して、どのように事業を変化させ、成功に導くか。

それがピボット、すなわち、新規事業案の方向転換です。リーンキャンバスを書き換える体験を通じて、ピボットを体感します。

リーンキャンバスで学ぶ新規事業開発研修のカリキュラム例

新規事業開発の流れを理解した後に、実例を題材にリーンキャンバスを作成。さらにピボットして要素同士のつながりを



概要 学習項目
新規事業開発
プロセス
新規事業開発の考え方
MVP(Minimum Viable Products:最低限の検証可能な商材)とは
リーンスタートアップによる新規事業開発プロセス
Customer Problem Fit
Problem Solution Fit
Product Market Fit
リーンキャンバス
の書き方
※事例で演習を実施します。事例は一般事例/自社事例のいずれでも可能です
①課題:顧客ニーズ、代替品
②顧客セグメント:セグメンテーション、アーリーアダプター
③独自の提供価値:ポジショニング
④ソリューション
⑤チャネル
⑥収益の流れ:マネタイズモデル(ジレット替え刃モデル、プラットフォームモデル等)
⑦コスト構造:損益分岐点
⑧主要指標:KGIとKPI
⑨圧倒的な優位性
ピボット
ピボットとは
【演習】作成したリーンキャンバスのいずれかの要素を変更。全体整合をまとめる
ラップアップ 全体講評
振返り

リーンキャンバスで学ぶ新規事業開発研修の目安研修時間

1日間(1日あたり7時間)
※BMCを作成しない場合はビジネスモデルキャンバス概論とBMCチェックのポイントで1日7時間

リーンキャンバスで学ぶ新規事業開発研修の実施形態

オンライン、対面集合ともに実施可能です。

リーンキャンバスで学ぶ新規事業開発研修のメリット

リーンキャンバスで学ぶ新規事業開発研修が必要とされる理由

多くの企業が新規事業が必要と考えながらも動き出せずにいるのは、新規事業にかかわったことのあるビジネスパーソンが少なく、新規事業の考え方が分かっていない方がほとんどだからです。この研修を通じて最低限の新規事業の知識、スキルを身につけて頂けます。

リーンキャンバスで学ぶ新規事業開発研修の実施で期待できる効果

ご参加いただく受講者には、①新規事業開発プロセスの理解、②リーンキャンバスの書き方、③ピボットの考え方、についてご理解いただきます。その理解を通じて、新規事業開発を行う上での基本的な流れや考え方を理解し、チャレンジしやすい体制を作ります。

また、新規事業開発、新商品開発に関わる方にとっては、新規事業の企画を考えるうえでの重要ポイントや事業計画のチェックに利用できます。

さらには、組織的に導入して頂くことで社内の共通言語として利用することもできます。特に、新規事業開発部門や商品開発部門の共通言語とすると、より高い品質の事業企画・商品企画の提案が期待できるのと同時に、社内承認のスピードアップにもつながります。

リーンキャンバスで学ぶ新規事業開発研修をお勧めしたい企業

  • 新規事業や新商品開発に積極的に取り組みたい企業
  • 新規事業コンテストに応募する社員を増やしたい企業
  • 自社内でリーンキャンバスキャンバスを共通言語化したい企業

リーンキャンバスで学ぶ新規事業開発研修の事例紹介

大手印刷会社様|リーンキャンバス基礎研修

手上げ式の社内研修のひとつとして実施頂きました。

手上げ式の社内研修は毎年見直しが行われ、受講者側のニーズを踏まえて講座は選定されています。こちらの大手印刷会社では顧客企業のDXをサポートされていることもあり、新規事業開発の知識インプットのためにリーンキャンバス基礎研修が選ばれました。

一口にDXと言っても領域は広く、また顧客企業のDXの取り組み段階もさまざまです。特に新規事業創出を目標においたDXでは、支援する側にも新規事業開発に関する相応の知見が求められます。多くの企業がそうであるように、社内の新規事業開発経験者も人数が限られることもあり、新規事業に関する知識獲得のための社内研修開催が決まったとみられます。

演習の題材はNetflix。リーンキャンバスの要素をひとつずつ簡潔に解説しながら、2007年Netflixが米国でストリーミング配信サービス開始した時点のリーンキャンバスを順を追って書いていきます。順を追って自分で考えながら書いていくことで、9つ目の「圧倒的な優位性」を築くために不可欠な要素が何か、どのように連関しているのか、の理解が深まります。

リーンキャンバスで学ぶ新規事業開発研修の講師紹介


後藤匡史(ごとう まさふみ)

株式会社シナプス 常務取締役 コンサルタント

10年以上のマーケティング・コンサルタントの経験を有し、化粧品、外食、エンターテイメント、メディア、サービス、精密機器、電子機器、電気部品、医療機器、農業など数多くの領域を支援してきた。多くの企業が陥る「顧客不在の戦略立案・実行」に対して提言し、真のニーズを中心とした組織へと生まれ変わらせることをミッションとして、数多くの企業を変貌させてきた実績を持つ。研修では、マーケティング研修のほか、問題解決スキル研修やファシリテーション研修での実績が豊富で、「すぐに使えるビジネスの実践的なスキル」を伝える講師として評判が高い。SMBCコンサルティング セミナー講師。
1973年生まれ、2007年シナプス入社、2008年取締役就任、2021年より現職。2021年よりアグリテックスタートアップのテラスマイル株式会社の非常勤取締役を兼任。


西原良介(にしはら りょうすけ)

株式会社シナプス チーフコンサルタント

1973年生まれ。1997年山之内製薬会社入社。一般用医薬品の領域で主にドラッグストアへの提案営業に従事。その後事業統合による合併で、第一三共ヘルスケア株式会社に転籍。全国チェーンのドラッグストア本部商談を担当。消費者ニーズや売上データからソリューション提案を積み重ね、成果をあげてきた。

2015年よりマーケティング部に異動し、オーラルケア領域のブランドマネジャー業務と新規社会貢献の事業を担当。新規社会貢献事業では、抗がん剤治療で起こる皮膚障害でお困りの患者様に、病院や展示会を通じてスキンケア商品を紹介する活動を開始、サンプリング活動から商品購入への新しいチャネル開発の足掛かりをつくった。

2021年1月、株式会社シナプスに入社。これまでの営業とマーケティング活動の両視点からお客様の課題解決に貢献。論理的なフィードバックを得意とするがソフトな語り口で研修及びコンサルティング・研修の現場で高い評価を得ている。


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