ビジネスモデル研修|ビジネスモデルキャンバスを通じてビジネスモデルを学ぶ

更新日:2024年5月10日

ビジネスモデルとは、事業として何を行ない、どこで収益を上げるのかという「儲けを生み出す具体的な仕組み」 です。ビジネスの変化が激しい昨今、新しいビジネスモデルの組み立てやビジネスモデルの変革が求められています。

この研修では、ビジネスモデルの構築や変革に使われるフレームワーク「ビジネスモデルキャンバス (Business Model Canvas : BMC)」の理解を通じて、ビジネスモデルとは何か、どう組み立て、どう変革するかを学びます。ワークショップ形式で進行するため、実践力が身につきやすい研修形態です。

ビジネスモデル研修の概要

ビジネスモデル研修で学べること

ビジネスモデル研修では、ビジネスモデルキャンバス(BMC)の記載方法を通じてビジネスモデルの構成要素やビジネスモデル構築・変革の基本の考え方を学びます。

  1. ビジネスモデルとは何か?
  2. ビジネスモデルを組み立てるためのポイント
  3. ビジネスモデルキャンバスの書き方
  4. ビジネスモデルキャンバスを通じたビジネスモデル変革の考え方

ビジネスモデル研修のゴール

この研修は、ビジネスモデルについての体系的な理解を促進するように設計されています。研修受講後、受講者が次についてわかっている状態を目指しています。

  • ビジネスモデルキャンバスの書き方
  • ビジネスモデルを組み立てるために必要な要素
  • ビジネスモデル変革のための考え方

ビジネスモデル研修の受講対象

  • 経営企画や新規事業開発等、ビジネスモデルを考える立場の方
  • 中堅社員、管理職(ビジネスの基本を理解していることが望ましい)
  • ソリューション営業など業務として顧客企業のビジネス理解が必要な方

ビジネスモデル研修のプログラム

ビジネスモデル研修のコンセプト

ビジネスモデルとは何かが分かる

ビジネスモデルとは、事業として何を行ない、どこで収益を上げるのかという「儲けを生み出す具体的な仕組み」 です。ビジネスモデルの構築とは、顧客、提供価値、提供方法、収益モデルの仕組み化であり、継続して儲けが生み出されるよう要素間の連関を設計することです。

この研修では、ビジネスモデルキャンバスの9つの要素を通じてビジネスモデルを理解します。また、「ジレット替え刃モデル」、「サブスクリプションモデル」、「フリーミアムモデル」、「リボンモデル」等、代表的なビジネスモデルの形態を理解します。

ビジネスモデルキャンバスの書き方が分かる

ビジネスモデルキャンバス(BMC)には9つの要素(①顧客セグメント、②価値提案、③チャネル、④顧客との関係、⑤収益の流れ、⑥リソース、⑦主要活動、⑧パートナー、⑨コスト構造)のそれぞれの考え方、書き方を学びます。

ビジネスモデルキャンバスの9つの要素を組み立てるには、背景にあるビジネスの考え方や様々なフレームワークが必要になります。要素をただ埋めるだけでなく、それぞれの要素で考えるべきポイントを理解します。

ビジネスモデル変革のポイントが分かる

ビジネスモデル変革のためには、顧客、提供価値、提供方法、収益モデルのいずれかを起点として全体を整合を取りながら変化させていきます。まずは、ビジネスモデル変革の事例でBMCによる変革の考え方を学び、最終的には自社のビジネスモデル変革についてディスカッションして頂きます。

ビジネスモデル研修のカリキュラム例

ビジネスモデルキャンバス概論で構成要素と要素間のつながりを把握した後に、実例を題材にビジネスモデルキャンバス(BMC)を作成します。



概要 学習項目
ビジネスモデル
キャンバス概論
ビジネスモデルキャンバス(BMC)概要
BMCの構成要素
ビジネスモデルとは
BMC利用の注意点
CS:顧客セグメント(ニーズとウォンツ/【演習】本質的なニーズはなにか?/セグメンテーションとターゲティング)
VP:価値提案(プロダクト三層モデル)
CH,CR:チャネル,顧客との関係(チャネルの機能/態度変容モデル/カスタマー・ジャーニー)
R$:収益の流れ(市場規模推定/【演習】システムキッチンの市場規模/価格設定の考え方)
KA,KR:主要活動,経営資源(競争戦略/バリューチェーン)
KP:キーパートナー(サプライチェーン)
C$:コスト構造(事業計画の作り方)
BMCチェックのポイント
BMCチェックの流れ
BMCのチェックポイント理解
BMC作成 【グループワーク】実在するサービスを題材にBMCを作成
BMC発表 作成したBMCを発表。相互にチェックしフィードバック
ラップアップ 全体講評
振返り

ビジネスモデル研修の目安研修時間

2日間(1日あたり7時間)
※連続する2日間
※BMCを作成しない場合はビジネスモデルキャンバス概論とBMCチェックのポイントで1日7時間

ビジネスモデル研修の実施形態

オンライン、対面集合ともに実施可能です。

ビジネスモデル研修のメリット

ビジネスモデル研修が必要とされる理由

マクロ環境の変化が激しく、その結果としてビジネスの変化のスピードも速くなっています。また、DXに代表される通り、ビジネスモデルそのものを変化させる必要性が出てきています。

「ビジネスモデル」の理解は、それぞれの事業がなぜ儲かっているのかを理解することであり、また、今後どう変化させるのかを考えるベースになります。言ってみればビジネスの基本であり、変化が激しく見通しが効かない今の時代、ビジネスモデルの理解はビジネスパーソンの基礎スキルといっても過言ではありません。

ビジネスモデル研修実施で期待できる効果

ご参加いただく受講者には、①ビジネスモデルとは何か、②ビジネスモデルキャンバスの書き方、③ビジネスモデル変革の考え方、についてご理解いただきます。その理解を通じて、自社のビジネスに対する深い理解や変革のポイントを考えるきっかけになります。

また、新規事業開発、新商品開発に関わる方にとっては、新規事業の企画を考えるうえでの重要ポイントや事業計画のチェックに利用できます。

さらには、組織的に導入して頂くことで社内の共通言語として利用することもできます。とくに、新規事業開発部門や商品開発部門の共通言語とすると、より高い品質の事業企画・商品企画の提案が期待できるのと同時に、社内承認のスピードアップにもつながります。

ビジネスモデル研修をお勧めしたい企業

  • 新規事業や新商品開発に積極的に取り組みたい企業
  • 競争環境が激しく新しいビジネスの勝ち筋を探したい企業
  • 自社内でビジネスモデルキャンバスを共通言語化したい企業

ビジネスモデル研修の事例紹介

SI会社様|ビジネスモデルキャンバス研修

サービス企画のご担当者を対象に2日間のビジネスモデルキャンバス研修を実施。

こちらのSI会社様では、ビジネスモデルキャンバスをサービス企画開発のテンプレートとして用いています。サービスの企画開発は、いくつかのフェーズに分かれ、社内審査を経て次フェーズに進んでいきます。最初の2つのチェックポイントは通過するものの3つめをクリアできない企画案が多いため、サービス企画の段階での解像度を上げる必要があるとの課題感のもと、ビジネスモデルキャンバス研修を企画され、シナプスにご相談を頂きました。

SI会社様向けのビジネスモデルキャンバス研修は、ビジネスモデルキャンバス概論で各要素と要素間の繋がりを学び、自社サービスを対象にビジネスモデルキャンバス作成・発表し、相互チェック・フィードバックを行うという組み立てです。

なお、企画案が審査を通過しない原因のひとつとして企画内容を十分に伝えられていない可能性が考えられたため、資料のまとめ方と伝え方のポイントレクチャーを発表前に組み込みました。伝え方には知っていればできるテクニックが含まれるため研修後すぐの実務活用が可能となります。ちゃんと企画内容を伝えることができれば、企画案の完成度や通過率を上がることが期待できます。

ビジネスモデル研修の講師紹介


家弓正彦(かゆみ まさひこ)

株式会社シナプス代表取締役

松下電器産業株式会社(現在のPanasonic)にてFA関連機器のマーケティング業務を担当し、市場調査、商品企画、広告宣伝、販売促進など広くマーケティング実務に従事。
その後、三和総合研究所にて経営コンサルティングに従事。
1997年、シナプス設立。マーケティング戦略構築から、マーケティング施策の現場導入を支援する。これまでベンチャーから一部上場企業まで400社を超える企業にマーケティングを中心とした経営提言、指導を行っている。
講師としては、企業からの社内研修を中心に、中央大学非常勤講師、グロービス経営大学院教授、SMBCコンサルティング講師、日経ビジネススクール講師、日経BPセミナー講師など、のべ約4万人以上の受講生に対する豊富な教職経験を有する。


後藤匡史(ごとう まさふみ)

株式会社シナプス 常務取締役 コンサルタント

10年以上のマーケティング・コンサルタントの経験を有し、化粧品、外食、エンターテイメント、メディア、サービス、精密機器、電子機器、電気部品、医療機器、農業など数多くの領域を支援してきた。多くの企業が陥る「顧客不在の戦略立案・実行」に対して提言し、真のニーズを中心とした組織へと生まれ変わらせることをミッションとして、数多くの企業を変貌させてきた実績を持つ。研修では、マーケティング研修のほか、問題解決スキル研修やファシリテーション研修での実績が豊富で、「すぐに使えるビジネスの実践的なスキル」を伝える講師として評判が高い。SMBCコンサルティング セミナー講師。
1973年生まれ、2007年シナプス入社、2008年取締役就任、2021年より現職。2021年よりアグリテックスタートアップのテラスマイル株式会社の非常勤取締役を兼任。


新規事業開発研修