ロジックツリーとは
「ロジックツリー(Logic Tree)」は、ロジカルシンキングのツールの1つで、問題分析の際に、関係する要素を分解して考えるための思考ツールです。
ロジックツリーには、物事を構成要素に分解する「Whatツリー」や問題の原因を分解する「Whyツリー」、課題の解決策を具体化する「Howツリー」などがあります。
ロジックツリー作成3つのコツ
ロジックツリーの分解は、MECEで
ロジックツリーを使う場合、ロジックツリーの各段では、「MECE=もれなくダブりなく」分解することを心がけましょう。
ロジックツリーの項目は、可能性・比率が少なくても省略しない
分解する時点で「比率が少ない項目は書かない」という方がいますが、ロジックツリーでは、「広く洗い出す」ことを重視します。いったん全体像をモレなく分解して広く洗い出した上で、ロジックツリー上の「重要な問題点」「重要な施策」を選択しましょう。
ロジックツリー分解のコツ:四則演算
ロジックツリーで分解するときのコツが「四則演算を使うこと」です。四則演算の視点は、MECEな分解が作りやすくオススメです。
かけ算
- 売上=客数×顧客当たり単価
- 顧客当たり購入金額=購買単価×購買個数
足し算
- コスト=固定費+変動費
- 売上=商品群A+商品群B+・・・
引き算
- 利益=売上-コスト
ロジックツリー分解のコツ:フレームワークを使う
ロジックツリーでは、既存のフレームワークを使うこともできます。既存フレームワークは、MECEな分解が担保されていること、他の人と共通認識が作りやすいこと、などがよい点です。
一方、既存フレームワークを使うことは楽ですが、不適切な使い方をしないよう注意しましょう。例えば、マーケティングの原因分析に、4Pを使うのは不適切な可能性が高いです。4Pは手段です。通常3Cの方が適切でしょう。
3C:業界環境の分解
- 市場
- 競合
- 自社
4P:マーケティング施策の分解
- 商品戦略
- 価格戦略
- 流通戦略
- プロモーション戦略
ロジックツリーで分解した具体例
店舗売上げをロジックツリーで分解した例
店舗売上
=購買客数 × 1人当り購入金額
=(来店客数×購入率) × (購買単価 × 購買個数)
利益をロジックツリーで分解した例
利益
=売上 - コスト
=(商品群Aの売上 + 商品群Bの売上 + 商品群Cの売上) -(固定費 + 変動費)
「問題解決プロセス」と「ロジックツリー」の関係
問題解決にはプロセスがあります。
「問題点の発見」「原因の特定」「解決策」など、それぞれのプロセスごとにロジックツリーを作成して、問題を整理しましょう。
ロジカルシンキングを学ぶ企業研修
問題解決スキル研修
ビジネスにおいて起きる様々な問題を少しでも効率的に解決するために、論理的な思考に基づいた問題解決アプローチを学ぶ研修です。
ロジカルシンキング研修
「ロジカルシンキング研修」は、自分の仕事のロジカルシンキング課題を持ち込み、毎回全課題を講師が個人別添削することにより論理思考力を鍛える研修です。
- 6人までの少人数制で、受講生別の論理思考のクセまで考慮した個別フィードバック
- 身近な自分の仕事課題で論理思考力を鍛える。自分ごとの課題だから身につく
- 毎回自分の論理思考課題を探すことで、問題発見力アップ
- 部署単位での参加とマネジメントへの講師フィードバックにより、組織力全体を底上げ