マーケティング戦略研修

マーケティングの基本的な知識を実務の中で徹底活用することを目指したレベルアップ研修。ディスカッション主体のワークショップ形式で進めます。対象はマーケティング基礎研修で基本体系を理解した方です。ケースに描かれた主人公の立場で、マーケティングの各種フレームワークを使ったマーケティング分析~意思決定を行います。戦略的意思決定の葛藤や難しさを体感し、真に使える戦略スキルの習得を目指します。

このような企業様にオススメします

マーケティングの基礎体系を実務の中で活用したい

マーケティングの実践スキルを培い、現場の実務の中で活用するまでには反復トレーニングが不可欠です。まず必要なことは「マーケティング基礎研修」を受講後、学んだことを実務で使ってみることです。

しかし、自分の業務の範囲では体系的な分析ができない、適切なアドバイスを得られないなどの制約があります。

そこでより体系的、実践的な「マーケティング戦略研修」を継続して受講することで、より効果的にマーケティングスキルのさらなる定着化が期待できます。

企業様によっては、毎年ケースを変えて同じメンバーにマーケティング戦略研修を開催していただいています。経営トップは「何度も繰り返さないと本当の意味で定着はしない」と信念をもって取り組んでいらっしゃいます。

マーケティング戦略研修の受講を通じて、改めて基礎研修の意味合いがより深く理解でき、より実践的なアプローチを習得できるはずです。

マーケティングカルチャーを定着化するためにエバンジェリストを養成したい

最終的に目指す姿は、現場の実務のなかでメンバーがマーケティングのスキルを活用し、その継続的経験を通じてさらにマーケティングスキルが強化されていく組織です。

そのような成長する組織へと進化するためには、現場にマーケティングの指導者が不可欠です。

マーケティングの深い理解と実践での活用に成功した受講生は現場でマーケティングの指導者の立場に立って、部下や後輩のマーケティング指導者として活動することができます。

まさにマーケティングエバンジェリストとして組織のマーケティングカルチャーを醸成していく伝道者の立場に立って活躍いただくことができるでしょう。


マーケティング戦略研修のプログラム概要


マーケティング戦略研修は、マーケティングの基本体系を身につけたうえで、さらにそのスキルを実務の中で徹底活用するためによりレベルアップを図るためのプログラムです。基礎で学んだマーケティングの各種フレームワークについて、ケースを用いてより実践に近いかたちで取り組み、その体験を通じて実務スキルとして習得します。ワークはグループに分かれ、それぞれが意思決定者の立場に立って、マーケティング分析~意思決定を行います。戦略的意思決定の葛藤や難しさを体感し、真に使える戦略スキルの習得を目指します。



対象


  • 実務でマーケティングを使いこなすことを求められている方(マーケティング部門、企画部門など)
  • マーケティング基礎研修を受講済み、あるいはそれに相当する方
  • マーケティング思考、戦略的思考を部下に指導する立場の部門責任者、マネジャー

目的、ゴール

  • 独力でマーケティング分析~戦略的意思決定を行えるようになる
  • マーケティングの考え方、戦略的思考を部下に指導、教育できるようになる
  • 組織のマーケティングカルチャーを醸成するエバンジェリスト(伝道者、キーパーソンのこと)になる

参考文献


知るとできるは大違い「マーケティングの本質を極める3ステップ」

マーケティングの実践的指導書。
マーケティング戦略構築のプロセスを3ステップに分解して解説しています。
単なる知識を学ぶのではなく、マーケティングの思考プロセスや分析の具体的作業手順など、実務のなかで活用することを目指しています。

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マーケティング戦略研修の特徴


リアリティあるケースでマーケティング意思決定の疑似体験

ケースメソッドのポイントは、その意思決定者になりきって分析や意思決定にとりくむことにあります。
リアルな事業責任者になりきることで、マーケティングの基本に加えて、意思決定の定石としてオプション思考(選択肢を挙げ、評価を行って意思決定する方法)をとります。
マーケティングの意思決定に唯一の正解はありません。
様々な立場のメンバーで構成されるグループワークを通じて、様々なモノの見方やとらえ方があり、意思決定には数多くの選択肢があること、そして意思決定者は広い視野が求められ、様々な葛藤の中で意思決定する難しさを学びます。

また、ケースに書かれていない情報については積極的に仮説を立てて意思決定につなげてもらいます。
現実のビジネスでもわからないことはたくさんあります。
そのような状況でも、私たちは仮説を立てて意思決定しなければなりません。
いわゆる「仮説思考」を積極的に取り組むことで、現実のビジネスにおける意思決定力の強化にもつながります。



コンサルタントの指導の下、マーケティング戦略構築プロセスを習得

講座の進め方はグループワークを行い、その後代表グループにプレゼンテーション、それをもとに質疑応答、全体ディスカッションという流れで進めます。
その都度、講師を担うコンサルタントが様々な質問を投げかけ、受講生に論理的に考えるプロセスを体験してもらいます。

その体験を通じて、マーケティングにおいて論理的思考が「意思決定の成功確率を高め」「人や組織を動かす」パワーを持っていることに気づくはずです。
マーケティングのスキルと論理思考力を身につけてもらうために、シナプスでは講師の役割を「教える」ことではなく、受講生に「考えさせる」ことと定義づけています。

自社事業や商材を題材としたケースに取り組むこともできます

受講生にさらにリアリティある体験をしてもらうためには、自社の事業や商材を題材としたケースが非常に効果的です。
過去の成功事例や失敗事例などを取り上げ、御社独自の学習プログラム用にケース教材を開発します。
テーマの選定、ご担当者ヒアリング、情報収集、ラーニングポイント設計、ケースライティングといった全プロセスを弊社コンサルタントが担います。
受講生にとって、現実のビジネスに近い領域のケースでもあり、自社の事例というリアリティ感もあって高い学習効果が期待できます。



マーケティング戦略研修のカリキュラム


ケース例

BtoC



スターバックス
顧客サービスの提供
(ハーバード)
  • 米国スターバックスは勝ち組として成長を遂げてきたが、一方では様々な課題を抱えている。
  • オーソドックスに「機会/脅威の抽出」を行い、ターゲティング、ポジショニングを検討するケース、意外と選択肢は多く、意思決定の葛藤を感じてもらいたい。
野菜のサブウェイ
得サブを実施すべきか?
(シナプスオリジナル)
  • サブウェイは、野菜、ヘルシーといったブランドイメージを強みとしているが、事業規模、認知度、利用経験度は他社に劣る。
  • そこで、積極的に今後の成長戦略を描き、価格プロモーションキャンペンの「得サブ」を実施するか?否か?を判断しなければならない。
ユニクロ
基本戦略の変遷
(シナプスオリジナル)
  • ユニクロの強いビジネスモデル、勝ちパターンはどのような背景から生まれてきたのか?
  • 90年代後半以降の事業環境の分析を通じて、ターゲティングやポジショニングを描いてもらう。
エスエス製薬
ハイチオールC
(シナプスオリジナル)
  • ハイチオールCはロングセラーとして安定的な売上を上げてきたが、事業環境の変化とともに抜本的リニューアルを図る。
  • なぜ、ハイチオールCはリニューアルしなければならなかったのか?何がその成功要因だったのか?
  • マーケティング戦略の大きな革新を実行した背景や狙いについて、各種フレームワークを用いて分析してもらう。
ファンケル
化粧品ビジネスの戦略展開
(シナプスオリジナル)
  • ファンケルは創業以来、成長を続けるために様々な戦略を展開し続け、それが事業拡大につながっている。
  • その具体的な施策の変化などを分析し、同社の成長戦略の展開、その背景と狙いを明らかにする。

BtoC/BtoB両面



テスラモータース
今後の成長戦略を描く
(ハーバード)
  • 電気自動車分野で注目を浴びるテスラモータースだが、成長市場だけに今後大手カーメーカーとの熾烈な競争が予想される。
  • そのような環境下、テスラはどのようなビジョンを描き、どのような戦略を展開するべきか?
  • イーロンマスクに成り代わって意思決定をしてほしい。
スリーカラーズ(架空)
ネットビジネスの戦略
(シナプスオリジナル)
  • スリーカラーズはアパレルメーカとエンドユーザをマッチングするネット広告事業を生業としている
  • ネットビジネスは、様々な方向性に成長の機会があるものの、いずれもメリットもあればデメリットもある
  • ここでロジカルに戦略を定め、具体的な施策を打ち出していかねばならない

BtoB



アスクル
サプライチェーンの革新
(シナプスオリジナル)
  • オフィス向け文具業界のサプライチェーンを変革したアスクルの戦略を分析する
  • アスクル設立の背景にはどのような分析がなされたか?マーケティング理論を適用して考えてみる
  • 業界(サプライチェーン)全体の変革に挑戦する視点を養うために最適のケースである
アローエレクトロニクス
顧客アプローチの戦略
(ハーバード)
  • 電子部品商社アローは、インターネットの出現によって既存ビジネスモデルに様々な課題が生じている
  • これまでの勝ちパターンをいかにして守るか?あるいは抜本的に収益モデルを変革するか?
  • 受講生は、悩ましい選択を迫られるとともに、具体的な対策を検討しなければならない
EMIとCTスキャナー
新規事業展開の戦略
(ハーバード)
  • EMIは世界で初のCTスキャナーを開発し、市場に提供した。これまで、医療の分野にはしたこともなく、また米国市場も始めての試みであった。
  • 新規事業展開、新市場である米国への参入の戦略シナリオを描いてもらう。
大日本ねじ工業(架空)
中小企業の戦略推進
(シナプスオリジナル)
  • 大日本ねじ工業は高品質なボルトやナットを製造販売する。
  • 中小企業の宿命ともいえる経営資源(ヒト・モノ・カネ)の制約のなかで、マーケティング戦略を描いてほしい。小資本の企業としては集中戦略が定石だが、どの領域に選択と集中するかを明確に示さねばならない。

※ ご要望、研修目的に応じて、上記以外にも様々なケースをご提案いたします。


カリキュラム例



基礎リマインド
  • 環境分析(PEST、3C、SWOT)
  • 基本戦略の構築(ターゲティングとポジショニング)
  • 具体的施策立案(マーケティングミックス)
環境分析 【課題】
・仮説を交えてPEST分析、3C分析を行いましょう。
・SWOT分析を通じて戦略目標Op.を3つ挙げよう。
・プライオリティをつけて最重要目標を一つに絞ろう。
  • グループワーク
  • プレゼンテーション、全体ディスカッション
  • 講師から解説(ラップアップ)
基本戦略 【課題】
 ・グループとして戦略目標のコンセンサスをとろう。
 ・基本戦略(ターゲット、ポジション)を明確化しよう。
  • グループワーク
  • プレゼンテーション、全体ディスカッション
  • 講師から解説(ラップアップ)
具体的施策 【課題】
 ・4Pの視点からマーケティング施策を企画立案しよう。
 ・事業計画を策定してください。
  • グループワーク
  • プレゼンテーション、全体ディスカッション
  • 講師から解説(ラップアップ)
総括
  • 学びの振り返り

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マーケティング戦略研修の実施事例

エイベックス・ピクチャーズ様:マーケティング研修事例

エイベックス・ピクチャーズ株式会社(以下、エイベックス・ピクチャーズ)は、「映像コンテンツを通じて、夢、希望、勇気、感動を世界の人々に。」をミッションとして、アニメを中心とする映像コンテンツおよび映像コンテンツ派生サービスを提供しているエンタテインメント企業です。

エイベックス・ピクチャーズ様では、全社員を対象として2012年から5年連続シナプスの「マーケティング研修」を開催しています。エイベックス・ピクチャーズ代表取締役会長の寺島ヨシキ様にお話を伺いました。


寺島様

消費者の欲求が「モノ欲求」から「コト欲求」にシフトしています。モノからコトへ。エイベックス・ピクチャーズの売上もパッケージ比率が高すぎるので、ノンパッケージ比率を上げる必要があります。つまり、映像専門カンパニーへの事業パラダイムシフトが必要だったのです。 事業パラダイムシフトが必要な一方で、社内の共通言語がないと感じていました。社員に共通言語を植え付ける必要がある。そこからスタートしたいと思いました。「ロジカルシンキング」と「マーケティング」という共通言語がなかった。弱かったんですね。

エンタテインメント業界で売上を上げていくには、大きくマーケティングとクリエイティヴの2つの要素があります。 やはりクリエイティヴの要素は大きいですよね。クリエイティヴさえよければ売れるという部分がある。しかし、クリエイティヴだけに頼っていてはダメなんです。アンコントローラブルな要素が大きく当たるか当たらないかが読めない。 そこで、ロジカルなマーケティングが重要になってきます。「マーケティングをやるから100%成功する」ことは、ありえないですよ。しかし、マーケティングをしっかりやると、10%でも20%でも成功確率を上げることはできる。「マーケティングによって、下駄を履かせる」ことができるわけです。


マーケティング戦略研修受講生の感想

食品メーカー 企画 30歳代男性


マーケティングに唯一の正解はないと聞き、まさにこのマーケティング戦略研修でそれを実感できました。ただ、重要なのはロジカルシンキングであることにも気づかされました。併せて勉強していきたいと思います。

ITベンダー SE 40歳代男性


自社の過去商材を用いたケースで、まさに身近なテーマであっただけに現実味があって面白かった。日頃の実務に通じる部分も多かったので、実践に活かせていけそうな気がする。

マーケティング戦略研修の担当講師

  • 家弓正彦(シナプス代表取締役)
  • 後藤匡史(シナプス常務取締役)
  • 名和田 竜
  • 長田 有喜
  • 向川俊秀

企業研修・社員研修の講師一覧


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