商品企画、マーケティングの発想の仕方には、ニーズ(Needs)発想とシーズ(Seeds)発想の2種類があります。ニーズとシーズの違い、ニーズ発想とシーズ発想の違いについて解説します。
ニーズ発想とシーズ発想の商品企画
ニーズ発想の商品企画
ニーズ発想とは、顧客ニーズ、つまり、顧客の必要性、必要としていることから、商品企画の発送を行うことです。マーケティングでは、顧客の「不」を見つけることが重要です。
顧客の「不」を見つけ、その不を解消する手段として、商品企画を行います。
シーズ発想の商品企画
シーズ発想の、シーズとは商品の「タネ」です。例えば、自社にある、この独自技術を使えば、このような商品が作れるのではないか。という視点で商品企画を考えます。
商品企画では、シーズ発想よりニーズ発想であるべきか?
ニーズ発想とシーズ発想は、「プロダクトアウト」と「マーケットイン」と言い換え、対立概念としてとられられることがよくあります。 「プロダクトアウト」と「マーケットイン」を比較して、「商品企画は、プロダクトアウトな発想ではなく、マーケットインで考えなくてはダメだ。」という言葉を聞いたことはないでしょうか。
さて、この考え方は正しいのでしょうか。プロダクトアウト発想で考えてはいけないのでしょうか。
マーケティング1.0からマーケティング2.0へ
「マーケティング」の定義は、何度か変化しています。 初期のマーケティングは、「マーケティング1.0」ともいわれ、製品・商品を中心にした「マス・マーケティング」です。マーケティング1.0では、いかに製品・商品を大量生産し、消費者に届けるかが重視されます。モノを作れば売れた時代のマーケティングとも入れるでしょう。
次がマーケティング2.0と言われる「顧客思考のマーケティング」です。「ターゲット・マーケティング」とも言われます。 現代は、高度成長期のようにモノをただ作れば売れる時代ではありません。つまり、マーケティング1.0の時代は終わり、マーケティング2.0の時代です(感性を重視するマーケティング3.0もあります)。「良いモノを安く大量に」だけでなく、「顧客が欲しているものを作る」という発想が必要です。このことを戒めるため「プロダクトアウトからマーケットインへ」と言われることがあります。
発想の出発点はニーズとシーズどちらでもよい
マーケティング理論から、シーズ発想よりニーズ発想で、と言われることがあります。シーズ発想はダメで、ニーズ発想が良い、商品企画となるのでしょうか?
実際は、ニーズとシーズ、発想の原点は、ニーズ発想とシーズ発想どちらでもよい、と考えるのが正解です。しかし、顧客ニーズに合致していることは、商品企画において必須です。しかし、シーズから発想した場合でも、顧客ニーズに合致していることを、しっっかり確認すればOKです。
「ニーズとは何か」を学ぶ企業研修
「顧客ニーズヒアリング研修」は、提案型営業のキモ、顧客ニーズヒアリング力を高める企業研修です。顧客ニーズヒアリングの論理的仮説検証プロセスを身につけます。実在の顧客のニーズ仮説を立てコンサルタントの仮説検証ノウハウを伝授します。
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提案営業のキモは「顧客ニーズヒアリング力」。仮説検証で潜在ニーズを掴むコツを掴みます。