インナープロモーションとは、社内での意思統一や士気の高揚、営業マンの販売意欲の喚起などを目的として社内の構成員に向けて実施されるプロモーションのことです。
「社内プロモーション」ともいいます。
インナープロモーションとは
商品やサービスを販売する上では、現場の販売員・営業担当者に戦略を理解し、動いてもらう必要が有ります。自社の社内(社員)に対して、販売方法の教育やモチベーションアップの戦術を考えていく必要があります。
インナープロモーションの目的:モチベーションアップ
インナープロモーションとして、販売するためのモチベーションを維持・向上させるための活動も行われます。営業好成績者表彰などが代表例でしょう。これから、さらに販売実績を挙げていくためにはインナープロモーションによって社内を活性化させ、販売力の強化につなげる事が必要となってきます。
インナープロモーションの目的:教育
また、インナープロモーションでは、例えば、営業向けにセールスマニュアル、販売促進ツールなどを作成したり、商品・サービスに対して理解を深めるための勉強会などを行う事もあります。
インナープロモーションが重要なとき
販売員・営業担当経由が多い
インナープロモーションは、特に人的販売、営業による販売が主となる企業では、特に重要となります。
販売員による対面販売が多い
- 生命保険販売
- 百貨店の宝飾品・化粧品
- 一部の家電製品など、技術的専門知識が求められる商品
BtoBビジネスで顧客営業担当がいる
- 仕様が複雑、カスタマイズが多いなど、顧客への営業説明が必要な商品(例:工場用の製造設備)
- コモディティ化が進みスイッチングコストが低い商品(例:携帯電話、インターネット回線)
流通チャネルの比重が大きい企業・商品
また、広義のインナープロモーションとして、流通チャネル向けのプロモーション戦略も重要になるでしょう。
インナープロモーションの対象は自社社内だけとは限りません。コンセプトの浸透や教育に時間がかかる流通チャネルの販売パートナーに対しては、自社向け以上にプロモーション施策をしっかり計画し、長期的目線でインナープロモーションに取り組むことが必要です。
インナープロモーションのやり方:3つの施策方針
モチベーションを上げるインナープロモーション施策
具体的施策例
- 営業表彰
- 販売インセンティブの提供(お金・もの)
- 社内キックオフイベントの開催
販売スキルを上げるインナープロモーション施策
販売スキルを上げるインナープロモーションの具体的施策例
- 商品説明会の開催
- 販売マニュアルの整備
- 社内サポート窓口の設置と連絡方法の明確化
- 社内FAQの整備
販売員、営業担当が販売しやすなるインナープロモーション施策
具体施策例
- パンフレット、提案書など、説明用営業ツールの整備
- 見込み顧客にあらかじめ情報を届けるWebサイトの整備
- 見積が複雑な場合は見積ツールの整備
浸透させるコツ
インナープロモーションを実行する際に、インナープロモーション施策をより浸透させるためのコツをまとめます。
わかりやすく覚えやすいプロモーション施策、メッセージを発信する
インナープロモーションでは、わかりやすく覚えやすいプロモーション施策、メッセージを発信することを心がけましょう。
顧客向けに商品わかりやすいメッセージを発信することは重要です。しかし、これは、インナープロモーションでにおいて、社内の営業担当者、流通チャネルにメッセージを発信するときも同様です。
多数の営業担当者、販売チャネルに、実際に行動を起こさせるには、ターゲットや訴求ポイント、販売方法のコツなどを、短く、わかりやすく、覚えやすいメッセージとして発信することが必要です。
同じメッセージを繰り返し発信する
多数の営業担当者、流通チャネルに施策を浸透させるには、時間がかかります。わかりやすいメッセージを考えた上で「同じメッセージ」を「繰り返し」発信していきましょう。
インナープロモーションでは、特定のプロモーション推進キーマンと仲良くなる
インターネプロモーションを推進する担当者は、プロモーションを推進するキーマンと密にリレーションを取ることが必要です。
特に新商品投入時などでは、特に推進をしてくれる、キーマンが存在する場合が多いです。「部門や流通チャネル企業」の大きな単位ではなく、バイネームでキーマンを把握して深入りリレーションを取りましょう。
ある新商品販売時に大阪支社だけ突出して売上が上がった。」という状況を詳しく見てみると、その支社の特定のキーマンが推進してくれている場合が多いのです。
チャネル戦略、プロモーション戦略を学ぶ企業研修
「マーケティング研修基礎」は、1万人が受講したマーケティング基礎プログラムです。「マーケティング戦略基本プロセスの流れ」「論理的思考法」「顧客ニーズの本質」を学びます。単なる知識に終わらずマーケティングの実務応用に使える論理的マーケティング思考法を身につけます。「マーケティング戦略思考」を共通言語として組織浸透させるための社員集合研修として最適です。
お客様の声:東京電力エナジーパートナー様
冨山様
元々、商品開発室は多様性のあるメンバーなので、プロジェクトを進めるときに共通言語を持つことが狙いでした。
複数のプロジェクトが並行して動いているのですが、共通言語としてマーケティングのフレームワークを使うことが当然になってきていますね。半年間で、すでにサービスをローンチさせた人もいます。
株式会社シナプス
マーケティング基礎研修のご案内です。株式会社シナプスは、事業成長に繋がる人材育成プログラムを提供する企業研修・社員研修の専門会社です。マーケティングの実務経験とコンサル経験を持…