1.AMTULモデルとは
AMTULとは、Awareness(認知),Memory(記憶),Trial(試用),Usage(日常利用),Loyalty(固定利用)の頭文字を取ったものです。マーケティングの態度変容モデルの一つで、消費者の購買決定プロセスを説明するモデルとして利用します。
AIDMAモデルが一回の購買行動における態度変容を説明しているのに対して、AMTULモデルでは継続購買を説明します。
AMTULの態度変容モデル
- Awareness(認知)
- Memory(記憶)
- Trial(試用)
- Usage(日常利用)
- Loyality(固定利用)
2.AIDMAを修正したAMTULモデル
AIDMAモデルは、マーケティングの態度変容モデルの中で最も有名なものでしょう。
しかし、態度変容の最後のAはAction(行動)=購買です。つまり、「1回限りの購買行動プロセスである」と考えることができます。
AIDMAモデルは、そのため、複数回の購入・利用を目指すための「顧客ロイヤリティー」や「顧客の生涯価値(ライフタイムバリュー)」が十分反映されていない、という批判があります。
AMTULモデルは、そこで、新たに作られた態度変容モデルです。AMTULモデルでは、まず一度試用し(Trial。AIDMAのActionに相当)、次に日常的に購入するようになり(Usage)、最後にロイヤルカスタマー(Loyality)にしていくという、顧客育成を考慮した態度変容モデルです。
2-1.AIDMAモデル:1回の購入を想定
AIDMAは、Action=購入までの態度変容モデルです。
2-2.AMTULモデル:継続購入を想定
AMTULは、初回購入後のロイヤルカスタマー化を考慮したモデルです。特に化粧品など、継続利用が前提となる商品では、AIDMAより使いやすい態度変容モデルとなっています。
参考情報
「AMTULモデル」に関連する用語集
「態度変容モデル」を学ぶ企業研修
「マーケティング研修基礎」は、1万人が受講したマーケティング基礎プログラムです。「マーケティング戦略基本プロセスの流れ」「論理的思考法」「顧客ニーズの本質」を学びます。単なる知識に終わらずマーケティングの実務応用に使える論理的マーケティング思考法を身につけます。「マーケティング戦略思考」を共通言語として組織浸透させるための社員集合研修として最適です。
研修プログラムの詳細は 『「マーケティング研修基礎」共通言語で顧客思考の組織を作る方法』をご覧ください。