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大手不動産企業様|タスクマネジメント研修

大手不動産企業の中堅社員向け階層別研修の事例ご紹介です。株式会社シナプスは、事業成長に繋がる人材育成プログラムを提供する企業研修・社員研修の専門会社です。マーケティングの実務経験とコンサル経験を持った講師陣が、出張とオンラインの両方で承ります。

こちらの不動産企業様は都市開発事業を営む大手デベロッパーの100%子会社です。現状、親会社からの出向者が管理職を担っていますが、将来的にプロパー人材の管理職登用を増やしたいという意図のもとに人材育成体系を見直しされました。タスクマネジメント研修は若手・中堅社員向けの階層別研修として導入。ホワイトカラーの生産性向上を図られています。

大手不動産企業|タスクマネジメント研修|研修の概要

  • 時間:6時間×1回(1日完結)
  • 対象:4~5年目以降の若手・中堅社員
  • 課題:受講者はご自身のタスクはそつなくこなせるが、同僚や後輩といった他者との協働に関しては臆する傾向がある。直接的な要因はコミュニケーションスキル不足が挙げられるが、もう一段掘り下げると、業務遂行に関する共通の考え方がないことに起因していると考えられる。言い換えると、標準的な仕事の進め方を理解したうえでOJT指導がなされていないことが課題ととらえられる
  • 到達目標:タスクマネジメントの基本の考え方、他者との協働で気をつけておきたいポイントを理解する
  • 進め方:個人におけるタスク管理の考え方について、タスクの定義、タスク分解、組み立ての注意点、リスクマネジメントといった基本概念を学ぶ。その後、他者との協働について、依頼・タスク実行・モニタリングのステップに分けて留意点を理解する。研修は、レクチャーとグループワーク演習で進める

大手不動産企業|タスクマネジメント研修|導入の背景

この事例の大手不動産企業様は、親会社である大手デベロッパーからの出向者が管理職を担っていましたが、少しずつプロパー人材の管理職登用が始まっています。今後、プロパー人材の管理職登用が主となることを踏まえ、人材育成体系を整備、階層別研修を導入することになりました。

シナプスには、同社の階層別研修の企画を支援している総合企業研修ベンダー様経由でご相談を頂きました。受講者である入社4~5年目の中堅社員は将来的にマネジャーとして活躍頂くことになるが、協働が苦手で自分ひとりで仕事をかかえこんでしまう傾向があるのが課題という話でした。

一般に4~5年目社員となると、社内外の関係者が増え、シチュエーションに合った協働の仕方が求められます。協働というとリーダーシップやコミュニケーションといったソフトスキルがクローズアップされがち。ですが、これらは多要素からなる複合スキルであり一朝一夕に鍛えにくいものです。そこで、より表層にあるタスク管理のスキルに着目。どんな業務であっても通用する、きちんと仕事を進めるための基本の考え方、知識の習得を目的としたタスクマネジメント研修をご提案し、導入頂くことになりました。

大手不動産企業|タスクマネジメント研修|研修設計のポイント

この研修のゴールは、タスクマネジメントの基本の考え方と他者との協働におけるポイントを理解頂くことです。そのため、内容や構成は標準プログラムのままで行うのがベストと考えました。

一方で、事務局様においては、これまで企業内研修を実施してきていないため研修受講に慣れていない受講者が多く、自分の業務と直接関係のない題材での演習だと関心が薄れてしまうことを懸念されていました。そこで、お打合せで研修テキストをご覧頂き全体の流れを確認頂くとともに、演習について変更を希望される箇所を教えて頂きました。その後、題材や表現変更が可能かを検討し、テキストを調整することで対応しています。

また、ご受講者の多くが営業職ということもあり、短時間での研修実施を希望されていました。そのため、通常7時間で実施するカリキュラムを調整。ご受講者の課題でもある、協働に重点を置いた進行に組み替え、昼食はさんだ10時~16時の5時間に圧縮して実施しました。

大手不動産企業|タスクマネジメント研修|カリキュラム

後藤匡史講師

ご受講者には営業職の方が多くいらしたこともあり、終始活発な議論がされていました。にぎやかで盛り上がり感のある研修でしたね。

こちらの企業様に限ったことではないのですが、タスクの分解や工数・リスクの見積もり等のベースとなる論理思考力の強化がストレッチポイントと感じます。

大手不動産企業|タスクマネジメント研修|進行表

レクチャー項目 演習 目安時間
タスクマネジメントとは
 ・仕事のストレスとタスクマネジメント
タスクマネジメントの基本
 ・タスクの定義と効率的なスケジュール設計の考え方
 ・リスク管理の基本の考え方
タスクマネジメント・チェック 1時間
他者との協働
 ・協働タスクの取り組み構成
  1時間
他者との協働STEP1:依頼・共有
 ・依頼・共有タスクの必須2要素
  (ゴールデンサークルと相互理解)
イベント開催の目的とゴールを設定する 1時間
他者との協働STEP2:計画立案(段取り)
 ・スケジュールの組み立て方
 ・作業分解とマイルストン、WBS作成のアプローチ
 ・タスク分解、見積り方
 ・クリティカル・パス
 ・人的工数の見積もりのポイント解説
顧客(法人)満足度調査のタスク分解
クリティカルパスは何か?
1時間
他者との協働STEP3:進行中
 ・モニタリング
 ・協働のリスクマネジメント
スケジュール遅れの原因と予防策 1時間

タスクマネジメント・チェックリスト

タスクマネジメント研修|担当講師

後藤 匡史(Gotoh,Masafumi)
株式会社シナプス 代表取締役社長
 
15年以上のマーケティング・コンサルタントの経験を有し、化粧品、外食、エンターテイメント、メディア、サービス、精密機器、電子機器、電気部品、医療機器、農業など数多くの領域を支援してきた。多くの企業が陥る「顧客不在の戦略立案・実行」に対して提言し、真のニーズを中心とした組織へと生まれ変わらせることをミッションとして、数多くの企業を変貌させてきた実績を持つ。研修では、マーケティング研修のほか、問題解決スキル研修やファシリテーション研修での実績が豊富で、「すぐに使えるビジネスの実践的なスキル」を伝える講師として評判が高い。SMBCコンサルティング セミナー講師。
1973年生まれ、2007年シナプス入社、2008年取締役就任、2024年より現職。2021年よりアグリテックスタートアップのテラスマイル株式会社の非常勤取締役を兼任。

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タスクマネジメント研修

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