大手総合飲料メーカー様|マーケティング研修

新任ブランドマネジャーの総合的なマーケティング力を高めることを目的に大手総合飲料メーカー様が実施したマーケティング研修の事例です。株式会社シナプスは、事業成長に繋がる人材育成プログラムを提供する企業研修・社員研修の専門会社です。マーケティングの実務経験とコンサル経験を持った講師陣が、出張とオンラインの両方で承ります。

こちらの研修事例の総合飲料メーカー様は、数年にわたって、マーケティング研修を年に2クラスずつ実施しています。対象は新任ブランドマネージャーです。マーケティングの基礎知識をインプットのみならずアウトプットを通じて理解・活用できる状態になってもらいたいと、全5回構成の研修を実施しています。

大手総合飲料メーカー様|マーケティング研修|研修の概要

  • 期間:全5回(Day1~4:半日、Day5:1日) ※期間は2~3か月
  • 対象:新任ブランドマネージャー(20代後半~30歳中心)
  • 課題:マーケティングの知識がない。就任してすぐの時間があるうちに身に付けてほしい。
  • 到達目標:マーケティングの基礎知識を取得し、実践的に使えるようなる。
  • 進め方:マーケティング基礎研修の標準プログラムを元に、ブランド論も追加。グループディスカッションやインターバルワークを中心に、講師からのフィードバックを伝えます。最終日は、自社で設定した課題をプレゼン、講師と他の受講生からのフィードバックをもらいます。

大手総合飲料メーカー様|マーケティング研修|導入の背景

新任ブランドマネージャーにマーケティングの基礎知識を身につけてもらいたいと導入を検討されました。座学での知識インプットだけでなく、グループディスカッションやインターバルワークなど受講生自身が思考しアウトプットする機会を多くもたせたいとの希望をもたれていました。

こちらの企業様では社内で様々な研修プログラムを展開している中で、本研修がマーケティングについて一番の基礎の部分となっています。現在ではマーケティング思考が組織に定着し、着々と共通言語化が図られているようです。

大手総合飲料メーカー様|マーケティング研修|研修設計のポイント

プログラム構成の工夫

この研修のゴールは、マーケティングの基礎知識を取得し実務に使えるようにすることです。

新任のブランドマネジャーが理解しておくべき基礎的なマーケティングの理論・フレームワークは、シナプスの標準のマーケティング基礎研修のカバーするものにブランド論を加えたものとする、と定義しました。

また、学んだ知識を実務で使えるようになるために、講義主体ではなくアウトプットを中心とした研修を望んでおられました。具体的には、グループディスカッションやレポート提出を実施し、講師からのフィードバックをもらいたい、というご要望でした。

学んだ知識を消化したうえで思考し、その思考を表出するには相応の時間が必要です。そこで、マーケティング基礎研修+ブランド論(通常は1.5日程度で実施される)のコンテンツを、半日(4時間/日)×4回のプログラムに分けました。そして、研修と研修の間には中間課題(予習)に取り組んでもらったうえで研修を受講しグループワークで練り直す流れとしています。

個別フィードバックの実施

講師には毎回のインターバルワークや最終プレゼンについてコメントをもらい、全回完了後に個別レポートを全受講生に対して作成、強みとストレッチポイントをフィードバックしています。

個別レポートには、中間課題や最終課題の成果物に対する評価以外にも、講師やコンサルタントから見た研修受講時の様子も含めてコメントを記載。そのため、毎回講師以外に1名コンサルタントがアテンドし、全員に目が届くことを心がけています。

提出物は完成度が高いが研修であまり発言しない人、逆に研修で積極的に発言する人など、パーソナリティも見えてくるので、お客様の育成面でも参考になっていると好評です。

大手総合飲料メーカー様|マーケティング研修|カリキュラム

 

西原良介チーフコンサルタント

毎回の研修終了後にお客様事務局、講師、シナプスコンサルタントとで感想や改善点を話し合い、全回終了後に改善案を提案しています。受講生特性を踏まえて学習効果をより上げるために、テキストを細かく改定したり、ワークで使うケースを受講生に合うように変更をしてきました。

お客様と一緒に作り上げたプログラムであり期待以上の効果が得られたとのことで、毎年継続して実施されています。また、当初1部門だけが対象でしたが、グループ会社に展開され、半期に2グループ、年間4グループ分が実施されるほどの重要な研修に位置づけて頂いています。

また、受講生があまりプレゼンに慣れていないため、Day5の前にロジカルプレゼンテーション研修を追加。最終プレゼンに備えていただくようにしました。そのため、最終課題の精度が上がり、受講生からも事務局からも好評を得ています。最終プレゼンでは、受講生間の相互フィードバックもはじめ、より交流も生まれています。

大手総合飲料メーカー様|マーケティング研修|進行表

時間目安 学習項目
Day1事前課題
ケース分析「スターバックスの戦略目標」
Day1:環境分析とマーケティング戦略目標導出
70分 [イントロダクション]
[マーケティング概論]
・マーケティングの定義
・ニーズとは ~ニーズとウォンツ(一般題材でのニーズ分析演習あり)
140分 [環境分析]
・PEST分析(一般題材でのPEST分析演習あり)
・3C分析(一般題材でのフェルミ推定、データ分析演習あり)
・SWOT分析
60分 [ケース演習]
・スターバックスの戦略目標導出
[ラップアップ]
Day2事前課題
ケース分析「野菜のサブウェイ」
Day2:マーケティング基本戦略
90分 [イントロダクション]
[ケース演習]
・野菜のサブウェイの戦略目標導出
(サンドイッチ市場の3C分析、SWOT分析、サブウェイの戦略目標導出)
90分 [マーケティング基本戦略]
・ターゲティング(一般題材でのPEST分析演習あり)
・ポジショニング
90分 [ケース演習]
・野菜のサブウェイのマーケティング基本戦略
(ターゲットとポジショニング)
[ラップアップ]
Day3事前課題
ケース分析「ワークマン」
Day3:戦略と具体的施策(マーケティング・ミックス)
105分 [イントロダクション]
[マーケティング・ミックス]
・商品戦略
・コミュニケーション戦略(一般題材でのコミュニケーションプラン演習あり)
・価格戦略
・チャネル戦略
105分 [ケース演習]
・ワークマンのマーケティング戦略
(環境分析、戦略目標導出、ターゲティングとポジショニング、4P設計)
Day4事前課題
ケース分析「ゴディバ」(HBSケース)
Day4:マーケティング戦略立案
55分 [イントロダクション]
[ブランド論]
・ブランドの価値構造
(ブランドエクイティ、ブランド認知、ブランド連想、ブランドロイヤルティ、一般題材でのブランドの価値構造分析)
90分 [ケース演習]
・ゴディバのマーケティング戦略を描く
(2010年当時の戦略目標整理、2015年のマーケティング戦略と主要施策、2024年の戦略目標導出)
[ラップアップ]
Day4.5:ロジカル・プレゼンテーション
210分 [イントロダクション]
[ロジカル・プレゼンテーション]
・プレゼンテーションとは
・コンセプト立案(オーディエンス分析、ニーズ分析、ゴール分析、FAB分析)
・シナリオ設計(情報のたな卸し、スケルトンの組み立て、詳細シナリオの設計、シナリオのドレスアップ)
・ドキュメンテーション(シート設計、メッセージ表現、ボディ情報の絞り込み、ビジュアル活用)
・デリバリ(トーク、印象記憶に残る表現、自分らしさ)
Day5事前課題
自社課題「自社のマーケティング戦略」
Day5:戦略目標導出とマーケティング戦略
440分 [個人発表]
・一人ずつ自身の戦略を発表、上長コメント、講評
・総評
[上長へのフィードバック]
・シナプスより上長への個別フィードバック

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総合飲料メーカー様の新任ブランドマネージャーを対象にマーケティングの基礎知識を理解・体得することを目的に企画・実施された研修の事例です。マーケティングの基礎知識のインプットのみならずアウトプットを通じて理解・活用できる状態になってもらいたいと、全5回全てにおいてケース演習や自社課題に取り組んで頂きます。

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