シナプス フェローコンサルタント

90年代デジタルコンテンツ制作会社起業。30万枚超の販売実績ソフト等、実績多数。

01年以降、ネットイヤーグループ(株)で戦略コンサルタントとして新規ネットビジネス、B2B企業の新規事業、新技術市場投入支援に携わる。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)、楽天(株)、化粧品ブランドの事業会社側でのマーケティング責任者職を経て、16年10月より現職シナプスへ。

プロジェクト実績 : MVNOビジネスの事業性(通信)/Ipv6汎用化時代のビジネスモデル、サービスモデル(半導体)/非接触型ICチップ、カードによる事業モデル(半導体)/無線LANビジネスの事業性(メーカー)/空間材ビジネスの事業性(メーカー)/CRM戦略立案とオペレーションプラン策定(メーカー販売会社)

グロービス経営大学院経営学修士(MBA)、日本マーケティング学会 会員。
ベストセラービジネスマンガ「マンガでわかるWebマーケティング ~Webマーケッター瞳の挑戦!~」著者。

趣味:欧州サッカー、ワイン・シャンパン、コザクラインコ、旅行。


マーケティングと経営をわかっていて、デジタルに強いところ


─いきなりですが、2017年に発売された『Webマーケッター瞳の挑戦! 』を拝読しました。もの凄くわかりやすいデジタルマーケの本ですね。

ありがとうございます。あの本は2011年に出版した書籍の改訂版で、この6年ぐらいのデジタルマーケティングシフトを盛り込み、改訂版とはいえ半分以上を書き直したのでなかなか大変でした(笑)。


─当時はどのようなお仕事を?


ネットイヤーグループ株式会社に入社して最初にもらった頂いた肩書きは「エンゲージメントマネ―ジャー」でした。広告代理店でいう「アカウントエグゼクティブ」とほぼ同じで、クライアントの予算をお預かりして、“ネット戦略(デジタル戦略)はどうあるべきか”、“どういうWebサイトにすると顧客単価が上がるか”などの提案を行い、社内のプロジェクトチームをまとめて動かしていく仕事で、コンサルタントと営業とプロデューサーが1つになったような仕事ですね。

通信業界、エネルギー業界などのBtoBから、食品、メーカーなどのBtoCと実にたくさんのクライアントの案件をやらせて頂きました。通期で300社以上のお客様には出会っていると思います。

経営者 → コンサル → 事業会社へ

─ネットイヤーグループ入社前は起業されていたと伺いました。どんなことをされていたのでしょうか

はい。ネットイヤーグループに入る前、デジタルコンテンツの小さい制作会社を20代で起業していました。「マルチメディア」という言葉が世の中を席捲し始めた時代で、私の会社では流行りのソフトの企画制作を行っていました、当時雑誌の付録としてよく付いてきたようなCD-ROMなども制作していました。
やがて、2000年代に入りネットが普及するにつれてWebサイト制作の仕事も頂くようになりました。小規模ながらも業績は順調だったんですが、ちょうどその頃、家庭の事情で休業することになったんです。

少し期間を空けて仕事に復帰したら、Webの世界はもの凄い勢いで進化していて大企業がネット戦略と声高に言い始め、裏側で大規模なシステムと連動するようなEコマースも出始め、これはデジタルコンテンツ制作というより、大企業のWeb戦略を組織力のある会社としてやった方が面白いし成功しそうだなと思いました。

それで、6年ぐらい自社を経営していましたがネットイヤーグループに入社する決断をしました。

─その後、どのようなキャリアを積まれたのでしょうか?


大きな組織で働くことによって、クライアントの規模も案件の予算規模もぐっと大きくなり、多くの新しい経験を積むことが出来たのは、先にお話した通りで、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)や楽天、化粧品会社といった所謂事業会社側にその後移ります。

理由は10年近くコンサルタント側としてクライアント事業を支援している中で、実際に自分で予算を使ってサービスを提供する側に回りたい、それまで自分が提案してきたことを自分で試したいと素直に思ったからです。

事業会社で実際にメンバーを率いて、売上を上げる、単価を上げる、会員を増やす、購入回数を増やすなどに集中して仕事に没頭出来たことは非常に良い経験でした。

CCCでは、ツタヤオンライン会員向けのWebサイトのマーケティングマネージャー、Tポイントのアライアンスコンサルタントなど当時としては常に新しい分野をやらせて頂きました。

楽天では、モバイル事業の立ち上げメンバーとヘッドハント頂き、お会いする方が常務ということで迷わず面談を受け、気付いたら事業の立ち上げメンバーとして入社していました。名物常務直下のプロジェクトで相当に鍛えていただきました。(笑)
楽天は企業としても大変魅力的な会社だったと今でも自信を持って言えます。

その後、友人が経営する化粧品会社でマーケティング責任者として、年間予算策定、メディアプランニング、販売施策立案と実行とそれまでの事業会社の集大成を担わせて頂く機会を頂きました。経営会議に出る、撮影に立ち会う、お客様インタビューにも立ち会う、店頭イベントでお客様とじかに触れ合う。化粧品のダイレクト販売の会社なのでお客様の反応、実績などはリアル過ぎるほどの手応えを感じることが出来て、仮説の検証とPDCAを回すことが出来て最高に面白かったです。


仕事は、ある時点からやりがいや喜びが雪だるま式に増える


─MBA、シナプスとのつながりが生まれるんですね

CCC時代、自分自身の領域をデジタル系、Web系と狭くとらえられていると感じ、何とか脱却したい、と思いました。また、その頃、自社の経営層の人たちとの共通言語が必要だと感じる場面が多々あったことから、グロービス大学院に通ってMBAを取得しました。

グロービスで弊社の後藤に出会いました。後藤はマーケティングの自主勉強会を開催するなど、目立った存在だったんです。

知り合ってしばらく経った頃、彼がSNSで「誰か一緒に働きませんか?」と投稿しているのを見て「あの後藤さんの会社ってどんな会社だろう?」と興味を持ちました。
それで「とりあえず話を聞きたい」と連絡したところ、「入社を検討しているのが村上さんなら会います。でも他の人だったら保留させてください」と言われ、すぐに会う約束をしました。純粋に、「村上ならアリ」と思ってもらえたのは嬉しかったですね。

─実際に転職してみていかがでしたか?

正直に言うと、特に最初の1年はシナプスにアジャストするのに手間取りました。今もまだ手間取っています(笑)。
以前コンサルだったので埋められるだろうと思っていましたが、事業会社での10年の経験は大きく、視点や立場を変えるのはなかなか大変です。個人的に結果主義なので、成果は出しますが、気持ちと体がついてこないのでそのバランスを取ることに苦労しました。

「勘が戻った」と感じたのは2年目に入る頃でしょうか。
仕事は経験を重ねていくことで、ある時点からギアが変わるんですよね。
そうなるとやりがいや喜びが雪だるま式に増えるんです。それが体感として分かっているので、今はギアが変わるのを待っているところです。ギアが切り替わるまで……あともう少し!(笑)

私の現在のテーマは、「自分の価値をどう提供していくか」です。私の強みは、マーケティングと経営を分かっていて、かつデジタルに強いところ。この路線で実績を積み重ねていきたいと思っています。

─最後に、プライベートについて聞かせてください

ペットのコザクラインコと過ごす時間は、何よりの癒やしです。
2羽と暮らしているのですが、疲れて帰宅した時も彼女たちと遊ぶとホッとします。私にとっては、まるで娘のような存在ですね(笑)


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