STPとは、Segmentation(市場細分化)、Targeting(ターゲット設定)、Positioning(ポジショニング設定)の頭文字をとったものです。
STPは、マーケティング戦略の基本要素として意思決定をするポイントです。
マーケティング戦略プロセスにおけるSTPの位置づけ
シナプスで定義するマーケティング戦略検討の流れでは、STPを決定することが「基本戦略策定」にあたります。
マーケティング戦略策定プロセス
戦略策定プロセスは、環境分析、基本戦略(STP)、具体的施策の3つのステップで構成されています。
戦略策定プロセスにおけるSTPの位置づけ
- 環境分析
- 基本戦略策定=STP決定
- 具体的施策
STPとは、ターゲティングとポジショニングのこと
STPとターゲティング(ターゲット設定)
STPにおける、ターゲティングとは、「同質なニーズをもち、自社にとって魅力的な顧客グループを特定する」ことです。
ターゲティングの注意点
STPのターゲティングは、「Segmentation(市場細分化)」と「Targeting(ターゲット設定)」のセットで考えます。
セグメンテーションは、あくまでターゲットを選定する(あるいは、ターゲットでない顧客をを明確にする)ためにおこないます。つまり、ターゲットを明確に定めずに、セグメンテーションだけを行っても戦略実行につながりません。
STPとポジショニング
STPにおける、ポジショニングとは「顧客の心にその製品・サービスの特徴をイメージ付ける」ことです。設定したターゲットに対して、他社と異なる自社の製品・サービスの特徴を明確化します。
ポジショニング設定の注意点
STPのポジショニングは、あくまで顧客目線で考えることが重要です。
例えば、「性能が2倍」というのは、ポジショニングの軸として適切でしょうか。顧客が、今の性能に満足しておらず高性能を求めているのであれば、ポジショニングの軸として使えます。しかし、顧客が今の性能にすでに満足しているのであれば、いくら性能が高くても、特徴をイメージづけること、差別化はできません。
STPマーケティング=マーケティング2.0
マーケティングの大家「フィリップ・コトラー」は、「マーケティング3.0」という概念を提唱しています。
この中で、オーソドックスな基本概念は「2.0」と定義され、新提唱された「3.0」と区別します。この文脈では、オーソドックスな既存の基本理論である「2.0」を「STPマーケティング」と呼びます。
マーケティング1.0、2.0、3.0
3.0は、信頼関係や感情的な結びつきといった関係を重視することが特徴です。特に、感性などに影響が大きい、BtoC、消費財、ブランド品などで好まれて使われる概念です。
STPを学ぶ企業研修
「マーケティング研修基礎」は、1万人が受講したマーケティング基礎プログラムです。「マーケティング戦略基本プロセスの流れ」「論理的思考法」「顧客ニーズの本質」を学びます。単なる知識に終わらずマーケティングの実務応用に使える論理的マーケティング思考法を身につけます。「マーケティング戦略思考」を共通言語として組織浸透させるための社員集合研修として最適です。
お客様の声:東京電力エナジーパートナー様
冨山様
元々、商品開発室は多様性のあるメンバーなので、プロジェクトを進めるときに共通言語を持つことが狙いでした。
複数のプロジェクトが並行して動いているのですが、共通言語としてマーケティングのフレームワークを使うことが当然になってきていますね。半年間で、すでにサービスをローンチさせた人もいます。
株式会社シナプス
マーケティング基礎研修のご案内です。株式会社シナプスは、事業成長に繋がる人材育成プログラムを提供する企業研修・社員研修の専門会社です。マーケティングの実務経験とコンサル経験を持…