STAR法とは
STAR法とは、Strategic Technology Assessment Reviewの略です。
主に、研究開発・技術開発の分野で使われる評価方法です。
STAR法のメリット
STAR法は、研究開発・技術開発テーマの選択とその事業戦略を練り上げ、研究開発活動の効率を高めるために使われます。SATR法のメリットは、「技術の専門家ではない経営者層などにも、技術のもたらす価値を理解し、研究開発・技術開発テーマの是非を定量的に評価、判断できること」です。
STAR法の具体的評価方法
STAR法の具体的評価方法としては、研究開発・技術開発テーマを「リスクの2要素」と「事業特性の4要素」について検討します。これら6つの要素がバランスよく高い評価を得ることが、「投資すべき研究開発・技術開発テーマ」の条件となります。
STAR法の評価6要素:リスク2要素+事業特性4要素
STAR法のリスク2要素:不確実性
- 外的不確実性
市場の不確実性 - 内的不確実性
技術の不確実性
STAR法の事業特性4要素
- 収入規模
需要の大きさ - 収入の持続性
収入維持できる期間。代替品、競合環境など - 研究開発コスト
- 商品化コスト
研究開発した技術を実際に商品化するための
STAR法の特徴
STAR法は、技術に通じた研究開発の技術者と研究開発投資を判断する経営層が「同じ目線で研究開発・技術開発テーマ」を議論するためのツールです。
STAR法は、「研究開発の投資金額が大きく」「研究開発期間が長い」研究開発テーマの投資判断するために有用な手法です。研究開発の投資金額が、研究開発期間が長期化しがちな業界(化学、重工、医薬品など)で適用しやすいでしょう。
- 事業的な観点から研究開発テーマの重大な問題の見落としを回避できる
- 外的確実性と内的確実性を分析し、適切な研究開発時期を判断できる
- 「研究開発対象テーマの選択」や「開発テーマ優先順位の決定」の合意形成が短時間でできる
- 「強化すべき強み」と「克服すべき弱点」を見つけやすい
- 研究開発テーマの意見の違いや認識の違いを明示化し効率的に議論できる
- 研究開発の失敗による損失総額を最小限に抑えるマネージメントができる
STAR法とBMO法の違い
STAR法と類似の評価方法に「BMO法」があります。どちらも、「簡易的に関係者が共通認識を持って評価できる手法」であることは同様です。STAR法とBMO法との違いは、「評価を行うステージの違い」です。
- STAR法
研究開発を判断するために使う(事業化判断には使用しない) - BMO法
事業化を判断するために使う
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