シナプスマーケティングコンサルタント
シナプス・マーケティング・カレッジ代表兼講師
銀座コーチングスクール認定講師


1965年生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、積水ハウス株式会社に入社。マンション経営等、不動産経営の企画・営業に従事。バブル崩壊後の不動産不況の中、賃貸市場の実態を足で調べ、顧客の信頼を獲得。トップセールスとして活躍する。
その後、マーケティング分野でのキャリアアップを目指し、ITベンチャー企業を経て、松下電器産業に入社。消費者向け通信機器のマーケティング戦略を担当、市場シェアNo1奪還、ファンの拡大に貢献。

2008年、マーケティングを軸に経営コンサルタントとして独立起業。「顧客ロイヤルティこそ最大の競争優位性」を信条に、戦略立案とチームワーク形成を支援。コンサルティング力とコーチとして可能性を引き出すコミュニケーション力に定評がある。

2015年、シナプスに入社。BtoCビジネスを中心に、成功確率の高い戦略立案と人材開発を指導。また、オープン講座「シナプス・マーケティング・カレッジ」の運営責任者として、ビジネスパーソン個々のスキルアップ、キャリアアップの個別指導に取り組む。


勉強は全く苦になりません


─シナプス入社前のキャリアを聞かせてください

最初に勤務したのは住宅メーカーです。入社時はマンションの企画を希望していたんですが、「若いうちはいろいろ経験しなさい」ということで営業部に配属されました。僕はどうしても営業が好きになれなくて「嫌だなあ」と思っていたんですが(笑)、気持ちとは裏腹にトップセールスを果たしました。

4年ほど営業の仕事をした後に、念願かなって企画部に異動しました。企画部でマーケティングに出会いそのおもしろさに目覚めてしまい、メーカーへの転職を考え始めたのですが、面接では「向川=営業」の印象を払拭できず、思うようにマーケティングに関われないもどかしさを感じていました。

「このままでは自分が望むようなマーケティングの仕事に携わるのは難しそうだ」と感じる
一方で「これからのマーケティングはネットだ」とも考えるようになり、99年に思い切ってITベンチャーに転職しました。ITは新しい分野だから、マーケティングのキャリアが浅くても何とかなってしまいましたね(笑)

ITベンチャーの社員でありながらパソコンには疎く、HTMLも全く知らなかったのですが(笑)、クライアントの要件はよく分かるので重宝されました。IT系のBtoC案件で経験を積み、さらに松下電器への転職を経て、独立起業したのが42歳の頃です。

独立して気づいたのは、僕のところに持ち込まれるのはコンサル案件より受託業務の依頼の方が多いということ。「営業戦略や販促企画を考えられる人がいないから手伝ってほしい」といった感じで、エネルギー、通信、医療、建築などさまざまな業界から依頼をいただきました。

─本当にさまざまですね

そうですね。ですから当時は常に勉強していました。でも、昔から業界研究や企業研究が好きだったので全く苦になりませんでした。それは今も同じです。

事前準備のための研究をいとわないかどうかは、マーケティングをなりわいとする人の素質を見きわめるポイントだと思っています。カレッジなどで「分析フェーズをもっと簡単に済ませられませんか?」と質問されることがありますが、そこを端折ってしまったら満足な成果は出せません。


40代で、その後のポジションが決まると思っています

─現在、向川さんがシナプスで特に注力している業務は?

マーケティング・カレッジの運営です。
運営の責任者として、集客から始まって講座のスムーズな運営、リピートしてもらうための施策の実施など、カレッジにまつわる業務全般を担当しています。
僕が抱えている業務全体の6割以上はコンサルティングや企業研修の営業・提案活動などが占めています。残りがカレッジ運営となるわけですが、気持ちの上ではかなり力を入れています。

自分の会社を経営している頃も「オープンスクールを運営してみたい」という思いはあったんです。スクール開催のために、わざわざ大きな会議室を備えたシェアオフィスを借りていましたしね。ただ、当時は僕が受託案件に追われて多忙だったり、コンテンツの作り方がよく分からなかったりして結局断念してしまいました。

─向川さんが考える“良い研修”とは?

研修を検討している企業は「(社員に)こういう人材になってもらいたい」というイメージを持っています。その人材像を実現するには研修を切り売りするだけでは不十分で、“階段を1段ずつ昇るような研修”を提供しなくてはいけません。

このことに気づいたのは、あるクライアントから持ち込まれた相談がきっかけです。それまでは「どんな研修が必要ですか?」と聞いてそれに応えるスタイルを取っていたんですが、そのクライアントの相談は「こういう人材を育成するにはどんな研修が必要ですか」といったものでした。

結果的に、そのクライアントには1年間で8つのプログラムに取り組んでいただくことになりました。“マーケティングの一連の流れを知る→成功確率の高い戦略を考えるための論理思考力を鍛える→社内を巻き込むためのプレゼンテーション能力を高める→協力を得るためのファシリテーション能力を伸ばす”のような、段階的な学びを提供したわけです。

この案件以降は、全ての企業に対して最初の聞き方が変わりました。「どんな人材が欲しいんですか?」「どういう組織を目指しているんですか?」という質問から話が始まります。
研修後、受講者さんが「できた感」を示してくれたり、「受講して変わった」といった感想をいただけると心から嬉しい気持ちになります。

─他人の成長を素直に喜べるのは素敵なことですね

僕だって、かつては「俺が俺が」な人間だったんですよ。でもそれは40代で終わり。
50になったら自然と、「どんと構えている人がいたほうがいい」と思うようになりました。
僕は、40代まででその後のポジションが決まると思っています。振り返ってみると、僕は40代でやりきった感がある。だから今はどんと構えて、人のために何かしたいんでしょうね。

「できた感」に加え、「取れた感」も提供したい

─今後やってみたいことはありますか?

資格取得をゴールとした人材開発プログラムを作ってみたいですね。
資格という明確な目標を設けるのがポイントです。資格って第三者がスキルを保証してくれるものだから、取得できたら大きな自信になると思うんです。
現状の「できた感」に加え、「取れた感」も提供したい。合格発表の時、受かった人たちと喜びを共有できたら僕もハッピーになれるだろうなと思います。

独立起業した時、僕は“自分が何者なのか”を示すのに苦労したんです。その経験から、“第三者による保証”の価値を感じています。
と言いつつ、僕が持っている認定資格といえばコーチングだけなんですけどね。でも、コーチングの資格取得のための勉強はリーダーの育成やチームワーク形成に役に立っています。

いずれ、ブランドマネージャーの資格を取りたいと思っています。今は「いつ勉強しようかな」と考えているところ。忙しくて時間がないんですよ(笑)

─プライベートの過ごし方は?

平日は帰宅してからもつい仕事のことを考えてしまうので、意識して仕事を忘れるようにしています。ドラマや映画を観てその世界に入り込むと、思い切りリフレッシュできるんです。でもドラマを1時間観たくらいじゃ頭が切り替わられないので、「あと1話、もう1話」と深夜まで観続けることもしばしばです(笑)

特に好きなドラマですか? ずっと観続けているのは『相棒』ですね。でも、『相棒』もいつも好きなわけではなくて、社会派だったりやけにミステリアスな作品が多いシーズンは苦手です。リフレッシュしたくて観ているので、気分が重くなるような話は嫌ですね。
ヒューマンチックな作品が好きです。観終わったあとに温かい気持ちになれる回は、録画してリピートすることもあります。


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